ダイエットブログ

50kg目指して日々奮闘中!

日記

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 8/4-7で卒業旅行に行ってきました。親に借金したので働いて返さないとですね。同行者は中高の友達で鉄道研究部上がりのゴリゴリの交通ジャンキーです。得意分野は陸上交通ということなので、移動もバス以外は全部線路の上でした。

注意
  • 写真撮るのへたくそなので大体手ブレしてます。
  • 自分の記憶のままに書いているのでかなり冗長ですが、そもそもきれいに書ききれない気分になれるのが旅行だと自分に言い聞かせてそのままにしています。推敲するのが面倒くさいだけです。
登場人物
  • ぼく:豆腐を食べるとオエッってなる。下顎前突。
  • 友人:JRのポイントだけで新幹線に一回無料で乗れるらしい。顎関節症

一日目

ルート

新横浜→京都(合流)→伏見稲荷→京都→(岡山)→特急で松江。

日記

朝8時に家を出てそのまま新幹線に乗車。駅弁はかなり迷ったけど好きな食べ物しか入ってない深川めしにしました。

するすると流れていく風景を見るのももちろんよかったんですが、車窓から雲を見るとゆっくり回転しているように見えて、それが新鮮でずっと左上を向いていました。

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アナゴとアサリと海苔の佃煮が炊き込みご飯に乗っているという、見た目茶色だけなのに5cコントロールみたいな弁当だった。

京都駅に着くとすぐ友人から電話がかかってきたので「到着時刻が頭に入ってるのか?」と思いながら改札口で合流し、そのまま伏見稲荷へ。ここは一度行ったことがあるのですが別の目的があったので再訪しました。「こういう目的で京都に行きたい!」というのがまだ4トピックぐらいあるので、何年かかけてゆっくり満たしていきたいところです。

 

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(中国)人が少ない京都最高すぎ

軽石を持ち上げたり外人兄貴に道をふさがれたりしながら5合目ぐらいまで登ったものの、暑すぎて下山することに。途中でかき氷を食べたら胸のあたりが一気に楽になり、水分補給の重要性を悟りました。登るだけでめちゃくちゃ消耗したから外人兄貴のところで引き返せばよかったな。
下山したところで「別の目的」へ。今回のお目当ては雀の丸焼きです。「稲福」という料理屋で食べられる雀の丸焼きは伏見稲荷の名物になんだそうです。あまり予定を決めないで出発したこの旅行では珍しく、計画の立て始めから行くと決めていたぐらいには楽しみにしていたのがこの雀の丸焼きです。

早速入店し、メニューを見てみるとそこには

 

 

 

   すずめ 丸焼き 600円

 

 

 

夏は禁猟期…………………。

 

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ウズラにしました。

何回も塗られた濃いタレに山椒がいっぱいかかってて夏らしい*1味付けでした。ウズラ自体は骨を感じる部位が多いものの、身はとても柔らかく食べやすかったです。

食べ終わった後は3時間ほど余裕があったので京都でもう一か所回ろうということになりました。幸か不幸か今京都は観光客が少ないため、いつもと違う雰囲気で寺社仏閣を見られるのではないかという期待を胸に次の目的地は竜安寺に決定。

 

石庭で有名な竜安寺。普段は賑やかなのであろう石庭も、セミの鳴き声を浴びて静かに照ってしました。まばらな観光客の話し声は夏の暑さに融けて靄となり、その白く抽象的な庭に行きずりの印象を与えていました。その厳かな雰囲気に飲まれ、思わずぼうっと眺めていると、

「京都のこういう観光地は宗教法人だから市や県は税金を取れないんだよな、だから観光客のわりに収入が少ないわけで……。ともすれば夕張市みたいに自治体ごと一旦ばらさなきゃいけなくなるかもしれないんだよな。あとは交通機関の使用率の偏りもよくないポイントなんだわ。実際京都市内を走ってる地下鉄も経営状態は微妙だし。あっ、そういえばここ石が一か所絶対見えないようになってるって言われてるけどタクシーの運ちゃんが何年か前に全部見れるポイントを見つけたらしいんだ。……このへんに、たし、か……。ここだ!あったあったほら123456……」


石はほんとに全部見えましたが、次はひとりで行こうと思います。

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竜安寺には吾レ唯ダ足ルヲ知ルの井戸もあります。「足ル」という言葉をどう取るかというところが非常に難しく、禅問答らしい深遠な問いかけのようですが、どうやら京都の行政や地下鉄はこの思想を必ずしも歓迎できないようです。

条里制の名残が強い京都では地上の交通機関は道に沿って縦横に移動するしかないため、一つの交通手段に頼るのは非常に効率が悪いそうです。それを回避するには地下鉄や路面電車、バスなどを合わせるのがセオリーだということなので、近くのバス停で京都駅に戻ることに。バスに乗るや否や、友人はスマホを取り出し、NASAにハッキングするかのごとき形相で乗り換え検索を始めました。「どこで降りるの?」と一応聞いてみると「わからない」と返ってきました。「わからない」?

5分後、「次で降りる」と言われたので”解”が出たのか昼食が出るのか不安に思いながら下車。すぐのところにある地下鉄に乗るとものの10分で京都駅に戻れました。有料化以降ビニール袋が足りていないので助かりました。

そこから新幹線→特急と乗り継ぎ、松江へ。

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下手すぎる。

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実際はこう

手振れ補正もかからぬうちに松江に到着……と思っていたのですが気付けば外は夜。ビジネスホテルにチェックインしてコンビニ飯で一日を終えました。

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鮭くれーぷ 選手の戦歴 - DM:Akashic Record



二日目

ルート

ホテル→松江城→松江観光→宍道湖→(イオン松江店)→旅館

日記

中日にしては移動距離少なくない?と思われるかもしれませんが、この日松江の最高気温は37℃。セーブしながらの行程になりましたがそれでもめちゃくちゃ楽しめました。

朝起きて即温泉で汗を流してそのまま出発。振り返るとこれが最大のミスでした。体の芯が温まった状態で猛暑の中を歩きまわっていたら何となく体調悪いような感じになってしまいました。それを隠すように振舞っていましたが友人には秒でばれ、空調の聞いた部屋で涼むことに。松江城内で飲み物飲めないのも災いした可能性がありますね。

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周りの建物が白ベースかつ湖に面しているので、遠景で見ても映えていた。しかも内部は籠城用の仕掛けがいくつも仕掛けられているというゴリゴリの戦闘向き。

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天守閣から見る宍道湖。遠くでしきりにトンビが鳴いていて、海の近くにいることを感じさせてくれました。

 松江城敷地内には洋館もあり、これまた白ベースの建物なので城との対比が面白かったです。

松江城を出た後は市内を回るバスの一日乗車券を購入し、武家屋敷やらなんやらを見学しました。まあこの辺はまあまあ面白かったです*2。一日目と比べて若干記憶が薄いのは熱中症になりかけたのもありますが、何よりもシャツとパンツが一着ずつ足りないことに朝気づいたというのがあるでしょう。なんで3泊なのに3着しか服がないんだ……。そういうわけでこの日めぐった場所についての記述は全て「後でシャツとパンツ買わなきゃ」と思っていたという記憶と共に想起されたものです。

バスの話に戻ります。車内は横浜の赤い靴バス(?)のような感じで、涼しい車内から見える史跡に車内アナウンスが解説を入れてくれるという親切設計でした。事前知識が薄いと時間かけずに楽しむのが難しくなりがちですが、このバスではそうした気後れがなかったのでかなり快適でした。それだけでなく、これ一台で松江市内の宍道湖沿いは大方回れてしまうため、時間さえ気を付けておけばかなり自由に動けます。下にバスの路線図を載せておきます。興味があればぜひ。

https://matsue-bus.jp/wp-content/uploads/2017/04/map2021_04.pdf

 お昼はとにかく海鮮丼が食べたいという方向で意見が一致したので居酒屋の昼営業の海鮮丼を食べました。いつも食べている魚介よりも明確に新鮮ですし、おまけ感覚でついてくるシジミ汁が沁みました。余談ですが強い日差しにさらされたせいで入店時の体温計が38.2℃をたたき出しました。

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シンプルに美味しかった。「でっから」なる通常の3倍サイズのから揚げも揚げたてそのままでテンション上がった。

昼食後は宍道湖遊覧船に乗りました。遊覧船サイドも客が来ると思っていなかったのか船着き場で待っている自分たちを見て「今から船出します!」と焦った様子でやってきてくれました。異常な暑さのせいか業務でミスをする将来の自分を重ねてか、少しクラっとしたような、そんな記憶があります。
結論、遊覧船は最高だったしこの旅行一番の当たりでした。まず他に客がいないので景色を目いっぱい楽しめる。次に宍道湖から市内を見ることで「さっきまで自分が歩いていた場所」を記憶の新しいうちに立体視できる。さらに「こっちに川が流れてて風景がこう見える。だから鳥取はこっちか!」という風に元々の知識に体験が重なることで学びを得た感覚がある。こういった要素が本来の風景の良さ、天気が味方したこと、諸々を最大化したことで高い満足度につながったのかなと思います。宍道湖は水深が浅いので水面からでも湖底の深さがなんとなくうかがえます。その濃淡が強い日差しで一層くっきりしていたのが綺麗で、とても印象に残っています。

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遊覧船からの景色。
「ヒゲ船長」なる人物のヒゲが生えていなかったような気もするし普通に黒Tで船長感もなかったので「このおじさんが運転するんだあ~」と思って見ていた。

あと船内でTシャツを買えたので残るはパンツのみになりました。パンツのこと考えながら観光地回るのもな……と思っていたら下船場所のすぐ近くにイオン松江店があったので無印良品でパンツも購入。松江と言えばイオン、イオンと言えば無印良品ですね。

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第6回岡山CS3決と決勝 - 004 (@pima004) - TwitCasting

そこからは件の周遊バスで松江駅まで戻り、駅でお土産を購入してから旅館へ。「今日はコロナが10人、熱中症も2人出て大変」という話を旅館の方がしていたのですが、適切な顔を作れず適当にうなずいてしまいました。

温泉に入り浴衣の帯に苦戦した後は*3お待ちかねの夕食です。島根和牛の鉄板焼きなどがついたメニューに”サービスで”ウナギの寿司を頂きましたが、写真は撮り忘れました。「李白」っていう地酒も美味しかったです。喉までしっかり冷やすような辛口の日本酒が、疲れた体に心地よかったです。

料理を除けば旅館よりビジホの方が好きかもしれない。お金持つようになったらビジホ泊まり一瞬ハマって一瞬で辞めそう。

三日目~四日目

ルート

ホテル→出雲→日御碕→出雲大社→出雲駅→サンライズ出雲(就寝ー起床)→横浜→解散

日記

前日の反省を活かして朝はスロースタート。朝食を済ませてから入浴し、一時間ほど空けてから出発。ホテルの最寄にある松江温泉駅みたいな名前の駅からは一路線で出雲大社前駅に行けます。ただそこからのバスは本数が少ないので行程組みが難しいと友人が嬉しそうにしていました。

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@sakeizumo

出雲大社前駅から数分歩けば出雲大社の入り口が。しかしそれを横目にまずは日御碕へ、と思ったのですが所定の時間にバスが来ず焦りました。2分遅れ伸ばすに乗り、海岸沿いの山道を走りました。車窓からは粗い岩肌が色々な角度から見ることができたので(乗り物酔いしないなら)おすすめです。

日御碕を望む神社、日御碕神社で参拝をした後は1㎞ほどあるいて日御碕灯台へ。日御碕神社は全体に朱塗りが施された権現造の神社で青い海を背景にくっきりと存在感を示す美しい場所でした。なんぼ神様にお願いしても少ないお賽銭では暑いものは暑いのでこの1㎞がなかなかしんどかったです。「バカとブスほど灯台に行け!」と急に言われて首をかしげていると「ドラゴン桜だよ、やっぱり調子悪いんじゃないか?」と言われてしまいました。これに関してはそっちのパスが悪くないか?

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日御碕神社。見える色全部がくっきりとしているような感じで本当にきれいだった。

パスは最悪でしたが景色は最高でした。日御碕灯台は日本最高身長の灯台なのでさすがにエレベーターぐらいあるだろと思っていたら普通に螺旋階段だったので60段ぐらい登ったところでギブ。この入場料300円はお賽銭です。足を震えさせながら降りていたら会談を駆け上がっていく6歳ぐらいの女児とすれ違いました。泣いてません。これは涙じゃないです。悔しくもないです。

正直計画の初期段階から楽しみにしていたので多少の高所は耐えようと思っていたのですがめちゃくちゃ急かつ横がスケスケなタイプの螺旋階段だったので諦め。人より楽しめる場所少ないの普通に悲しい。

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ちょうど海からこちらに対して陽が照っていたので灯台が真っ白に光っていて感動した。高所恐怖症なので横からの写真しかない。

ここは海岸の岩が小さな六角柱を敷き詰めたようになっていてそれも印象的でした。イメージがわかない人は柱状節理で検索してください。
綺麗な海と不思議な地形、そこに白い灯台が堂々と立っている。その光景を見ているだけでいくらでも時間は過ぎていきました。気づけば2時間ほどたっていたのでさすがに出雲大社へ。

資料館はざっくり見ました。

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ポケモン Don't GO

 

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出雲大社は知識と体験のリンクが一番印象として大きかった。
しめ縄は思っていたよりは小さかったが、それでも大社の印象を請け負うだけの迫力があった。

行った時間が遅かったので全部は回れなかったのですが、それでも楽しいと思える場所でした。大社造であるとか八百万の神が集うとか、そういった知識は頭にあったのですが、実際に見てみるとびっくりするほど大きい神社というわけではなく、それでも知識から離れたところで凄みを感じる……という風に自分でも理解しきれない部分が多い場所だったと振り返ると気付きました。もう少し知っていることを増やしてから再訪したいものです。あと参道前にカレーパンが売ってたんですがちょうど閉まってて食べられなかったのでそれも心残りです。

名物の出雲そばをすすったら出雲駅に向かいます。信じられないかもしれませんが、ここからJR横浜駅まで一本です。ただし乗車時間は12時間。その心は寝台列車です。これが一番楽しみだったと言っても過言ではないです(さっきもこの表現使ったかも。推敲無しにつき。)。

乗車前に買いそびれたお土産と車内で食べる夕食を購入し、島根最後の食事はスサノオラーメンです。

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青い剣みたいなカマボコがスサノオの剣らしい。作った人がそう言うんだからそうなんだって。

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人生初の寝台列車。漫画『ドラえもん』のブルートレイン回を読んでから寝台列車に憧れてた。

友人曰く「乗れるうちに乗れ」とのこと。実際、ブルートレインが次々に引退していくさまを小学生新聞で見てきたし今回乗ったのもブルートレインではありません。このサンライズもあと何年走るかわからないので貴重だったと感じています。揺れる電車の中でシャワーを浴びるというのもなかなかできない経験でしたね。

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車内で飲んだ梅酒。部屋には紙コップが備え付けてあったのでラッパ飲みは回避した。

 岡山を抜けることなく日が暮れ、疲れも溜まっていたので24時前には眠ってしまいました。あと30分長く起きていれば明石海峡大橋が消灯するところを見られたらしいので残念。

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部屋はこんな感じ。狭いけど一人でじっくり景色を見られたのであんまり問題じゃなかった。

 部屋に備え付けのアラーム……はなぜか鳴らなかったのでスマホのアラームで6時に起床。サンライズはいつのまにか近畿地方を抜けて朝の駿河湾沿いを走っていました。起き抜けにお茶でも飲もうと自販機に向かったところ、リアルゴールドしか残ってなかったのでまた海を見に個室に戻りました。

後から起きてきた友人とラウンジで話していると、次第に景色が見慣れたものになり、建物に統一感がなくなり、都会の色が濃くなっていきました。海が見えなくなってしばらく経ち、サンライズ横浜駅に着きました。

着いたときはまだ7時を回っていなかったのでエキナカの店が開くのを待ち、朝食を摂ってから帰宅することにしました。

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友人と旅行を振り返った後は、横浜線を降りてお別れ。
カレーもおいしそうだった。

まとめ

  • 行ったことがない土地ということも合わさり、新鮮な経験をしたという感覚が強い。
  • 行く前は辺境に行くぐらいの認識だったが、意外とローカル交通が充実しているので移動の不便は感じなかった。
  • 卒業旅行の行先としてもよかったと思う。予定ギチギチ見るもの多すぎだとゆっくり話す時間も取れなかったはずなので。
  • いくら時刻表読むのが趣味とはいえ、移動に関してはほぼ任せっきりだった。自分で計画たてる旅行もやっておきたい。
  • とはいえリアルタイムで渋滞状況を勘案しながら最適な経路を編み出す友人の技術は圧巻だった。殺陣を見ているような鮮やかさだった。

 

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*1:きっと雀にも合うのであろう

*2:もうちょっと勉強していけばよかった。

*3:結局道着の結び方になった。