ブン回りが死ぬほど強い反面、下振れると何もできないデッキという感じなので、自由枠には「弱いターンを減らせる」ことが求められるのかなというのがまず思ったこと。ゼルガネイアはその条件を限定的にしか満たさないため3枚入れるのは個人的には我慢ならない。
それをふまえながら本来の動きを補えるようなカードを探したところこんな感じ。
①選択:法典3、裁き1、ロレーナ3、願い3、ゼルガネイア1、カインド2
戦績:9-3で負けは全て守護B。守護の枚数差で負けたのが二回だったのでこの構築は本来の勝ち筋が削れていると言えそう。
・法典はこれ以降3確定。
・ロレーナ3は過剰。でかいサリッサ等の本来触れない大型を返せる+進化後のケツが5というのが最大の利点だが、回復を二枚抱えるというハードルが思ったより高い(∵ロレーナ+聖水で4なので終盤にならないと無料進化できない)。ゲーム中一回不利を捲ればいいので0~2が適正。
・ゼルガネイアがなかった負けは一度もなかった。ただ序盤のでかいサリッサに触れない構築なので裁きは増やすべきだろう。
上を踏まえて確定枠が30枚に増えた。
②選択:聖石3、カウンター2、ガブリエル2、ゼルガネイア1、カインド2
戦績:9-1で負けはロイヤルのカゲミツカゲミツ。アンヴェルトを一方的に置かれるゲームになってもある程度捲れるのでデッキの軽さは気にならなかった。
・清き転変でアンヴェルトを消された試合は全部勝った。ミラーのポイントはアンヴェルトを出させないことではなくアンヴェルトを消しながら先にボードを作ること。
・セイクリッドカウンターは守護を抜いて打点を通したい場合のみ強くて他は弱いカードだった。基本的に裁き>カウンターという認識でよさそう(ネクロやネメシスだけでなく同型でも消滅が有効なケースが多いため)。
・ガブリエルは顔を詰めるというよりはゼルガネイアをケアしながら処理要求を高くして確実にリーサルを見るという使い方が多かった。それが有効な対面に使えれば十分なので0~1が適正。
・中盤以降のパワー負けを気にするならゼルガネイアを増やしてもいいと思った。
・聖石の使徒は採用したほうが得をする場面が多いと感じた。Ncなど先1が許容される対面がある、ミュニエ採用が多めなのでアンヴェルトが早めに開くに越したことはない、ゼルガネイアが透けている場面でバロン横でアンヴェルト進化をすることで相手の処理要求が上がる等、単体で仕事が多い。
・包み込む願いは暫定採用すべき。法典裁きに5枠割くことが確定してるので、顔が詰まり切らない限りはどこかでドローを進めないと勝てない。
③
強い動きを目指すだけでは途中で息切れを起こしてしまうため、かなり弱かった。
〇守護Bというデッキ
・2種類のアーキタイプのキメラ
守護Bの構築はいまだに人によってブレが激しく、それゆえ非公開制ルールにおいては正解をつかみにくくなっている。これは、おそらく守護Bが一枚岩ではなく、「アンヴェルトビート」と「ラーコントロール」の混ざったデッキだからである。この二つのアーキタイプのどちらを重視したのかが(または、特に意識しなかったのかが)、結果として構築のブレを生み出している。
・アンヴェルトビートを押し出す自由枠
聖石の使徒、セイクリッドカウンター、剛健の翼人、サリッサ、シヴァ等
主に低コストのカードに構築を寄せることで1アンヴェルトからそのまま勝ちというような動きの再現性を高めるアプローチ。ネクロにアグロプランがそこそこ有効な一方、事故率が跳ね上がる。
・ラーコントロールを押し出す自由枠
博愛の翼人、平等なる裁き、ラブソングシンガー、ゼルガネイア等
序盤のマナパスを除去でごまかしながらラーやウィルバートをうまく使おうとするアプローチ。実際アグロプランが通ることはあまりないため、こちらの方が重視されている印象。
〇自由枠の最終判断
・守護BとグレモリーNcの二強環境である。
・どちらかを2タテするというのはおそらく難しい。ターゲットになりうるのは守護Bだろうが、コンネメの相方が弱すぎるという欠点が補いきれない。