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アニチュCS テキストカバレージ

 11月3日の文化の日、ここ西国分寺は祝日にも関わらず闘いを求めるデュエリストで賑わっていた。神奈川のプレイヤー、noriozもその1人である。

「対面のキモオタきつすぎて無理だったんだけど!井野さん、シブイですね^^」

そう語る彼のデッキは《ジョットガン・ジョラゴン》のジョラゴンビッグ1を最大限に引き出せる「ジョラゴンループ」だ。《アイアン・マンハッタン》で相手に縛りをかけながらシールドを割り切り、《キングザスロットン7/7777777》でさらなる後続を作って殴りきる動きを高い再現性で収めたこの「ジョラゴンループ」は、今環境でも指折りのデッキパワーを誇る。

対するは《龍装チュリス》からの《蒼き団長 ドギラゴン剣》で最速3ターンで試合を持っていくことから《単騎連射マグナム》や《音精ラフルル》を絡めて安全に殴りきることまで、あらゆるプランを柔軟に取れることから人気の高い「赤青バスター」。

「ジョラゴンループ」はこのデッキに対し《ポクちんちん》という対抗策を講じてはいるものの、《乱振舞神G・W・D》に盤面を荒らされたり、先攻の《龍装チュリス 》に間に合わなかったりと、総じて不利がついている。

ジャンケンの結果noriozは後攻。「赤青バスター」の猛攻を捌ききれるのか・・・。

 

 

2ターン目まで動きのないnoriozに対し《異端流しオニカマス》が、そして次のターンには《龍装チュリス》からの《蒼き団長ドギラゴン剣》が襲いかかる!幸いファイナル革命は発動しなかったものの、noriozはこの3点を苦しそうに受け止める。トリガーは…ない。更に《異端流しオニカマス》がシールドに攻撃。これも静かにnoriozの手札に収まって行った。

ターンこそ返ってきたがもはや絶体絶命のnorioz。《キングザスロットン7/7777777》の呪文面をプレイして《蒼き団長ドギラゴン剣》を山札に返しターンを終了。このままでは手札の《龍装チュリス》をB・A・Dで召喚すれば打点が届いてしまう。

そして予定調和のように《龍装チュリス》は再び戦場に帰ってきた。そのまま《龍装チュリス》でシールドをブレイク。残りの打点は《バイナラドア》が効かない《異端流しオニカマス》、負け筋は限りなく細い。既に勝利を確信していた。自分のものであった。・・・はずだった。

最後のシールドからnoriozが引き当てたのは《キングザスロットン7/7777777》!!!《異端流しオニカマス》はライブラリへ、《 龍装チュリス》は墓地へと消え、バトルゾーンは空になってしまった。

運良くnoriozにまたターンが返ってきた…、いやこれは必然と言うべきだろう。生き残るために必要なことは何か見つめ続け、それを為した結果、運命は彼に1度だけ、1ターンだけチャンスを与えたのである。

後にnoriozは当時の感動をこう語る。

「いやー《7777777》一枚しかめくれてねーからめくれねーかなー、あーめくれためくれたワンチャンワンチャン」

次のターンに勝負を決められてしまうことは無いと読んだnoriozは次のターン以降を見据えて《パーリ騎士》を送り出し、マナを伸ばしてターン終了。この読みは当たり、相手は《Dの牢閣メメント守神宮》を貼るのみでターンを返す。

noriozはさらに《ガヨウ神》を送り出した。このプレイヤーを守ることよりも自分のリソースを優先するプレイングは、即ち、1枚のスピードアタッカーが試合を終了させるということを意味する。したがって、「赤青バスター」には2回チャンスがあったということである。

しかし、既に勝負の天秤は完全にnoriozの方に振れていた。2度のチャンスをものに出来なかった彼にできることといえば、《ジョットガン・ジョラゴン》が放つジョーカーズの弾幕にその身を晒すこと、ただそれだけだった。

 

Winner:norioz